建築に設計図が必要なのと同様に治療にも設計図が必要

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皆さんは「腰が痛い」という訴えを持って受診される患者様を前にした時に、どのように治療を組み立てますか?

治療の設計図とは

建築であれば、どのような小さな建物でも設計図なしに作ることはありません。治療においても、いくら治療技術があっても、それをどのように組み立て進めていくかという方針や手順がないままでは効果的な治療を行うことができません。治療の組み立てにおける共通のプロセスのことを私達は「治療の設計図」と呼んでいます。

治療の設計図は、数百例、数千例の治療経験から共通項を拾い出し、法則化していくことで形作られます。さらに、その設計図を基に行った治療の結果から、多くの修正を加えていかなければなりません。そのようにして作り上げられた設計図は、少々の個別性を持った病態に対しても十分に対応できる頑健なものになっています。設計図は個々のセラピストが作り上げるものではありません。優れた設計図を見つけ、それを学び、それを実行することから開始すべきです。

リアライン・コンセプト

リアライン・コンセプトとは蒲田和芳が提唱する関節疾患の治療の設計図(理論)です。リアライン=re-(再び)+align(配列する)つまり、リアラインとは歪んだり本来の動きを失ったりした関節を理想的な状態に整えるということを意味します。リアラインを治療の主役に位置づけることにより、その後の自動運動、抵抗運動、荷重運動を含む運動療法を無駄なく、円滑に進めることができるようになっています。

リアライン・コンセプトは以下の図のような流れで行っています。

一つの設計図にもとづき治療することの重要性

現在では多くの治療家がその知識・経験によって治療理論を展開しています。どのような理論に基づき自分が治療していくのか…1つに決めるのは難しいなどという意見もあるかと思います。しかし、必ず治療を開始する前には、1つ自分の中で基準となるものを決めて、目の前の困っている方を治療していくことは必ず必要だということは、理解していただければと思います。

リアライン・コンセプトにご興味のある方は、こちらからセミナーなどの詳細が確認できます

 

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