妊娠中・産後に起こりやすい脇腹、腰骨あたりの痛み:腸骨下腹神経障害
「腸骨下腹神経」
あまり聞いたことのない神経というかたもいらっしゃるかもしれません。
過去に1ヶ月間に、3例もこの腸骨下腹神経障害の患者様に
出会ったことがあります。
あまり注目されていないのかもしれませんが、
意外と多い障害であるということが予想されます。
今回は一例をあげて紹介します。
症状
まず、治療した患者さんは右上殿部~腰部外側にかけての疼痛がありました。
どの様な場面で症状がでるかというと、寝返りや後屈ということでした。
この方は産後1年のバレーボール経験者です。
治療
右上殿部の触診で、腸骨下腹神経の外側皮枝の疼痛であることが確認できました。
次に、背臥位で腹部から腰方形筋前面を触診したところ、下腹部と右上殿部に放散痛が生じる神経の癒着を発見。
さらにこれを内側にたどり、大腰筋と腰方形筋との間に挟まれるように癒着していました。
腹臥位で上殿部の外側皮枝の癒着をリリースして同部位の痛みが解消され、
次に腰方形筋前面、大腰筋後面での神経の癒着をリリースして,全ての疼痛が消失しました。
もし、これを読んでいるセラピストの元に
似たような症状の患者さんが訪れた際には
上記の手順で原因を探し、治療してみて下さい。
そして、このような症状でお困りの方は
いつでもご相談下さい。
治療のできるセラピストの施設をご紹介することも可能です。
お問い合わせは
コメント、もしくはlabo@realine.infoこちらまで。
お悩みの方のお役に立つことを願っております。
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