産前の体型を取り戻す! 痩せても戻らないポッコリお腹<対談Vol.2:柴原理恵 X 山上未菜子>

ウィメンズヘルス

産前の体型を取り戻す! 痩せても戻らないポッコリお腹

〜産後のお腹を元に戻す方法〜

第1回の対談で反響の大きかった産後の「ぽっこりお腹問題」について、なぜ起こるのか、私たちが行っているファシャケアの詳細、実際に受けていただいた方の声を紹介します。私たちの出会いについても少しお話ししています。

 

 

早速ですが、前回の「名もなき不調」で紹介したチェックシートを見ながらやっていこうと思います。「体型の変化」「むかむか」「シビレ」「痛み」「骨盤底筋の悩み」ですね。今回取り上げるのはこの「体型の変化」の中の「ぽっこりお腹問題」です。腹横筋と腹直筋というお腹の筋肉がポイントになります。

早速ですが、前回の「名もなき不調」で紹介したチェックシートを見ながらやっていこうと思います。「体型の変化」「むかむか」「シビレ」「痛み」「骨盤底筋の悩み」ですね。今回取り上げるのはこの「体型の変化」の中の「ぽっこりお腹問題」です。腹横筋と腹直筋というお腹の筋肉がポイントになります。

お腹の筋肉

腹筋は四層に層に分かれていて一番奥にあるのが腹横筋という膜のような筋肉があり、腹斜筋という内側と外側で呼吸に関わる筋肉があり、真ん中に腹直筋という筋肉があります。

腹直筋っていうのは聞いたことがありますか?シックスパックの筋肉で腹筋の中ではとてもメジャーな筋肉だと思います。

腹横筋は聞いたことない方もいらっしゃるのではないかと思います。

腹横筋

腹横筋という膜のような筋肉のお話からしていきます。

自前のコルセットの役割をする筋肉です。お腹の前だけではなく、腰の方までまわりこんでいきます。

赤ちゃんが育ってきてお腹が大きくなってくるにしたがってこの筋肉が中から圧迫されます。私たちは「癒着」と言っているのですが、周りの筋肉とくっついてしまう状態が起こります。そうすると伸び縮みがしにくい状態になってしまい、力が入りづらいと感じてしまいます。

くびれを作るのはこの腹横筋ですが、腹横筋がしっかり働かないとお腹周りが締まってこなくなります。

腹直筋

次にシックスパックの筋肉、腹直筋です。図の真ん中に白い線が入っていると思うのですが、ここは白線と言います。

お腹が大きくなると、やはり周りの筋肉と癒着してしまい両側に引き延ばされるので白線が伸びてしまったり、場合によっては裂けてしまうことがあります。この状態を腹直筋離開と言います。そうなると、お腹に力が入りづらいと感じたり、足が上がりにくく感じたり、そこに物が当たると痛みや違和感を感じることがあります。

腹直筋離開のある方で写真掲載の許可をいただいたものを出しています。上の方は産後三日目入院中の方の写真です。縦に長く一関節分くらい入ってしまう状態になっています。真ん中の白線の間が広がっていて、ぽこっと前に出ているのがわかります。

下の方はちょっと頭を上げるような、腹筋動作をするとぴょこっとおへそが浮き上がってしまう状態です。腹壁っていう前の部分をしっかり固定する力が弱くなってしまっています。お腹に縦ラインを入れた方は右の腹斜筋に引っ張られているのでおへそが外に向いてしまっているのがわかるかと思います。

これはみんな腹直筋離開という状態ですが、症状もそれぞれで触ってみないとわからない方もいます。離開していなくても腹横筋に引っ張られて腹直筋が効きづらくなっている方がいます。見た目が気になってしまい、温泉や水着を着るのを躊躇ってしまう方もいると思うので、解決したい問題だと思います。

 

 

 

ファシアケアの前後

次に私たちがやっている手技で施術をした前後の比較を見ていただきたいと思います。左側が施術前で、右側が施術後です。外に引かれているところを滑らせてあげると、幅が半分くらいになっているのがわかっていただけると思います。腹直筋や腹横筋の癒着を取ると腹直筋の幅が細くなった、ということがわかると思います。癒着している場所が少なければ1分かからないくらいで、長くても10分くらいで行っています。

施術を受けた方のコメント

「短時間の調整で体の動きが明確に変わり、びっくりしました。やみくもに筋トレするのではなく、しっかり調整しながら、日々過ごすことで体の疲れ方や体型の戻り方が変わりそうだなと思いました。」

「すぐに効果があったのですごいと思いました。家で続けようと思います。」

「腹筋が動いたことに感動しました。」

「お腹に力が入れやすくなった。」

「足が上げやすくなった。」

「お腹がスッキリしてサイズが−4cm!」

施術を受けた後に簡単なエクササイズを行なっています。効果を感じられるとエクササイズを続けるモチベーションになりますね。

 

 

ファシアケア

実際にどんなことをやっているかというと、ファッシャケアという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。最近テレビで取り上げられたりしていますが、聞いたことないという方のためにファッシャというものについて説明をしていきます。

網目状になっているものがファッシャになります。なぜ一緒に鶏肉の写真があるかというと、皮を剥ぐときに膜状の白い薄皮みたいなのがあると思います。包丁ではなく手で剥がせる膜です。それがファッシャです。

私たちはそこを手で滑らせていきます。そして組織同士が動くようにしていきます。ファッシャは「筋膜」だと思われている方が多いのですが、全身に張り巡らされていて、筋肉の間や皮膚と脂肪組織の間とかにあります。癒着してしまうことで筋肉の位置が悪くなったり、痛みを伝えてしまうということが起こります。

ファッシャケアには、組織間リリース(ISR)という技術を使っています。

赤ちゃんがお腹の上に乗っていても響かないくらいで、みかんの皮の白い薄皮を剥ぐくらいの力と例えたり、ペットボトルのフィルムをボトルを凹まさずに剥がすくらいの力と例えられます。受けている方が軽い力なのでびっくりされることがあります。

この手技は蒲田和芳先生のセミナーで学んでいます。私たちが出会ったのも蒲田先生のセミナーでした。東京、長崎以外で組織間リリースを受けてみたい方は、先生のお名前でホームページを検索していただくと、同じセミナーで学んでいる方々の一覧表があります。

私たちが出会ったときのお話を最後にさせていただきます。鍼灸マッサージ師と理学療法士で資格が違うのになぜこの2人なのか。出会いは先ほども出ましたセミナーで実技のパートナーでした。蒲田先生のセミナーでは様々な資格の方が同じ理論・同じ手技を学んでいます。資格に関わらず私たちができることをお伝えしたい、身近に感じていただきたいと思い二人で始めたYouTubeライブです。

 

もっと詳しく知りたい方へ

■ 組織間リリースを用いた治療法を学びたい方のためのオンラインセミナー(医療関係者向け) KOKOKARA.online
■ 対談されたYouTubeビデオはこちら
■ 山上未菜子先生のファシアケアはこちらから
■ 柴原理恵先生のファシアケアはこちらから

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