胸郭出口症候群で腕がしびれた方の治療・ケア方法について詳しく解説!

ジョイントヘルス

セラピストの皆様の中には「胸郭出口症候群」の治療についてあまり詳しくないという方もいらっしゃるかもしれません。

臨床で実際にこの診断名の患者さんにあったことがない場合も多いかと思います。

胸郭出口症候群の保存治療はまだまだ確立していないと言われています。そのため、専門医による治療法とセラピストによる適切な指導方法を知る必要があります。

この記事では、胸郭出口症候群の診断がついた方に向けて症状の原因や対処法などスポーツ現場、整形外科クリニックに勤務してた経験のある理学療法士が過去の経験をもとに記載しております。

その理学療法士は大学教員時代に、痺れの原因や治療法についてエコーを用いた研究経験、さらに医師と共に行った数々の「痺れ」治療の経験がある上に、胸郭出口症候群治療の数々の治療実績があります。治療方法について知りたい方はぜひチェックしてみてください。

胸郭出口症候群とは?



セラピストの皆様は既にご存知かと思いますが、

胸郭出口症候群は、主に手を上げた時に起こる手の痺れ痛み強い肩こりなどの症状が起こります。例えば、吊り革を掴んだ時やドライヤーの時などの動作で起こりやすいです。

治療方法は、薬物療法(内服・注射)やセラピストによるリリース・マッサージ・姿勢の改善・筋力強化・動作の修正などがあります。

予防方法は、器具を用いた猫背対策リアライン・コアリューティ・ロール)を行うことで効果的に予防できます。

詳しい原因や診断方法、症状、治療法、予防方法については、下記の記事をご参照ください。

腕のしびれや力が入らない方必見!胸郭出口症候群について詳しく解説

症状を良くするための3つのポイント


多くの医療機関では、薬物療法や組織間のリリース、ストレッチ、筋力トレーニング、マッサージなどを組み合わせて治療を進めていきます。

ここからは、一般的な治療をいくらしてもなかなか症状が改善しない場合に、どうすれば良いかを紹介していきます。

以下の3つのことがポイントとなります。

①精密触診
痺れの誘発ポイントを正確に把握するには、神経の癒着を判定するために極めて精密な触診技術が必要ですGLABでは、「精密触診」と呼ばれるこの方法をマスターすると、1mm程度の細い神経も指先でたどることができるようになります。この触診方法を、セミナーや各所の医療機関(病院やクリニック)でセラピストに指導しています。
精密触診をマスターするによって、「全域に渡るリリース」ができるようになります。極端な場合は、手のひらから首まで神経をたどってみたら、10箇所も誘発点が見つかることがあります。そうなると、症状を完全に消失させるために全てをリリースする必要があります。

②組織間リリース
リリースという言い方は色々な技術に使われていますが、GLABでは痺れの誘発ポイントの癒着を確実に、全域に渡ってリリースする「組織間リリース」を行います。こちらは、精密触診の技術を習得した人にしかできない特殊な技術ですが、一度習得するとあらゆる部位の癒着を治療できるようになります。
例えば、腕神経叢の中で、腋窩動脈や後神経束を互いに滑走させることもできるようになります。

③ 神経モビライゼーション(ニューロダイナミクス)
「神経モビライゼーション」とは、神経や血管が常に近道できるように、神経自体の可動性を広げ神経痛を緩和する方法です。

胸郭出口症候群の症例紹介

7年前に胸郭出口症候群を発症した20代後半の出産経験がある女性患者さんの治療を行う機会がありました。

痛みは主に尺骨神経領域の障害、上腕動脈の絞扼が著明で挙上位(結髪肢位)や肩伸展位での症状を訴えていました。

握力が5kgまで低下したこともあるなど、症状としてはかなりの重症です。

しかも、病院勤務であるにも関わらず、過去に受診した医療機関や同僚からはほとんど治療をしてもらえず、ホットパックと超音波でお茶を濁す程度の治療しかされなかったとのことでした。

治療には、組織間リリースという手法を使用しました。腕神経叢を広背筋、小胸筋、肋骨、鎖骨下筋、斜角筋から順次リリースをすすめていき背臥位での10分程度の結髪肢位でも症状が出ない状況になりました。

治療後、翌朝の状態の患者さんの報告によると、結髪動作では、左腕の重さの症状の出現まで5分、軽いしびれ感が出るまで7分、挙上位限界まで9分。

神経症状というよりも、筋力低下が強い印象です。もともと、ここまで左上肢の挙上を長時間しなかったからかもしれません。挙上の間、冷感は無かったそうです。

このような治療実績があるので、セラピストの方に自信を持っておすすめできる治療法として指導しております。

セラピストの皆様、上記の手法に興味がありましたら、GLABまでご連絡ください。

まとめ

冒頭でも述べましたが、胸郭出口症候群に対する保存療法はまだ十分に確立されておらず、確実に治るというものではないのです。このため、先ほど紹介した患者さんのように何年も痛みに悩まされている方に対して、原因である腕神経叢の締め付けを確実にリリースすることが、症状解決の近道になるかもしれません。

私どもが指導している精密触診と組織間リリースを身につけた経験豊富なセラピストであれば、神経をたどって治療ができます。またリアライン・コアリューティ・ロールなどの器具を使うことで、だれでもできる簡単なエクササイズだけで獲得した良好な姿勢を維持し、再発を防ぐことができます。

さらに興味のある方へ!
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