リベラシオンという「靴」からリベラシオン・コンセプトへ

ウィメンズヘルス

リベラシオンというコンセプトを広めるために

(1)リベラシオン・コンセプト

リベラシオンはスペイン語の「解放」を意味します。リベラシオンは一つの靴やインソールという形のあるものではなく、「足を苦痛やストレスから解放し、変形から守るという」コンセプトです。つまり、現在のリベラシオンパンプスを起点として、様々な方向に拡大していきたいと考えています。その一つの方法が他の靴ブランドとのコラボレーションです。リベラシオンのコンセプトを導入してもらえるように、他のブランドとの商談・交渉を進めていきます。

(2)リベラシオンを実現するには

リベラシオンが目指すのはどのような靴でも足を快適に保ち、体を健康と姿勢を整えることです。そこで、特定の靴だけに含まれているものではなく、あらゆる履物に導入していきたいコンセプトです。

ハイヒールパンプスであれば、
・足の前滑りを止めること、
・つま先の荷重面積を広げて圧を分散すること
・足趾の関節を適切な位置に保つこと、
・足部の理想的なアライメントを保つこと、
・足部から下腿や膝などへの好ましくない運動連鎖を防ぐこと、
などが重要となります。

これらを達成するには、靴の構造も重要ですが、靴だけを改善しても防げないことも多く含まれます。それを補うのが、靴と足の間に位置付けられるインソールとなります。

(3)リベラシオン・インソールの設計理論

様々な市販インソールがありますが、インソールに盛り込むべき基本的な要素をしっかりと備えているものは殆どありません。インソールの設計思想においてもいろいろな側面があり、それぞれの要素において効果を出しつつ、不快感やデメリットが生じないよう十分な足の構造の理解と細かな配慮が必要となります。 ①骨格(アライメント)に対する作用骨格というのは足部の骨を望ましい位置関係に保つことを意味します。望ましい位置がどの位置なのかという議論は別に行うして、その理想的な位置を保持するためにはインソールの凹凸が実際に骨に届き、骨を支えなければなりません。 ②筋・腱に対する作用インソールには、骨格を適切なアライメントに支持するために一定の凹凸が必要です。一方でその凹凸が筋腱を圧迫してしまうと、痛みが生じてまともに歩けなくなったり、必要な筋を無意識に緩めてしまったりということが起こります。 ③神経制御メカニズムに対する接触面積拡大足部には多数の神経があり、感覚受容器として重要な役割を果たしています。未知の反射も含めて、あるいは反射ではないにしても運動制御において重要な役割を果たしています。そのセンサーの大部分は皮膚の知覚神経であり、足部の皮膚の接触面積を広げることで、皮膚への広範囲への刺激が感知できると考えられます。 ④バランスに対する支持面積拡大神経を介さずに、物理的に足部アーチを適切な位置関係に保つことで足部の無用な揺れを防ぎ、傾きを防ぎ、結果としてバランス機能にも好影響を及ぼす可能性があります。特にハイヒールでは、踵が高くなることで爪先部分の狭い面積で体重を支える必要があるので、より支持面積を広げるようなインソールの形状が望ましいと思われます。 ⑤足の前すべりに対する凹凸の作用ハイヒールの場合は、立つだけで足が前に滑ります。摩擦やベルトによって滑りを防ごうとすることに加えて、凹凸で足の前すべりをしっかり、確実に止めることが求められます。   リベラシオン・インソールは上記の要素を確実に満たしており、不快感を与えずに、狙い通りの効果が得られるように設計されています。

(4)リベラシオン・パンプスの設計

通常の靴作りは、くつそのものデザインや耐久性に主眼が置かれます。リベラシオン・インソールの機能を最大限に発揮させるには、インソールと靴との相互作用についても考慮した設計が必要となります。 具体的には企業秘密ですが、考えて方としてはインソールの支持性を生み出すには、靴自体がしっかりと作られていなければなりません。グラグラで捻れやすいミッドソールでは、インソールの効果が半減してしまいます。また足趾への負担を軽減するためには、足趾の可動域を超えないような靴の可動域を調節しておくことが望まれます。インソールの役割を理解した上で、その効果を高めるような靴の設計が重要になります。 一方で、パンプスの最も難しい点は木型です。誰の足にもピッタリということは不可能なので、どのような足の形を想定して木型を作るのかが重要となります。また木型の時点では理想的な形になっても、製造後に革が収縮してきつくなることもあります。そうなると、足の幅(周径)において数サイズ製造するのが望まれるところですが、「在庫」という大きなリスクを抱えてしまうことになります。その点で、弊社のような小規模な販路だけでは在庫を抱えることができず、数サイズ展開も視野に入れた商品構成を実現するような他社とのコラボレーションが不可欠だという結論に至りました、

(5)”Liberación Inside” のコラボレーション

今後、リベラシオンの思想を広めていくには、上記のような設計思想を持った靴ブランドとのコラボレーションが不可欠だと考えています。設計思想は私が十分説明しますので、靴ブランドの独自のデザイン性と機能性との融合を進めていくことが望まれます。 靴ブランドの企画担当の皆様にお願いです。是非御社の靴に”Liberación Inside”のロゴをつけて健康な足を増やしていきましょう。リベラシオンの思想を持った靴が日本中に溢れ、それによって足の快適さと健康を拡大することに力をお貸しください

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