「膝が伸びにくい」「膝が 曲げにくい」違和感の原因は?:膝伸展機構の治療
「なんとなく膝が伸びにくい」
「曲げるときに違和感がある」
このように感じたことはありませんか?
もしかして、変形しているの?なんて心配になってしまう方も
いるかもしれませんんね。
今回は、膝が伸びにくくなったり、曲げにくくなる一因となる
膝伸展機構の治療に関して記事を書きたいと思います。
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1.膝伸展機構とは?
2.治療
3.注意点
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1.膝伸展機構とは?
膝伸展機構とは聞きなれない言葉かもしれません。
大まかに説明すると、膝伸展機構とは膝を伸ばす動作を担っている組織のことです。
太ももにある大腿四頭筋から大腿四頭筋の腱、膝蓋骨(おさら)、膝蓋靭帯、脛骨粗面(おさらのすぐ下あたり)、
と一連に続く組織を膝伸展機構とよびます。
2.治療
膝伸展機構のどの組織が癒着(組織と組織が必要のないところでくっつく)してしまっても
膝の動きを阻害する可能性がありますが
特に私は、大腿四頭筋の中の1つである中間広筋と膝蓋上嚢とよばれる組織の癒着を
治療することが多くあります。
この癒着を剥がすことで、膝蓋骨のアライメント(位置)、曲げるときの異常な動きや
伸ばすときの不快感、締めつけ感などを解消できます。
膝蓋下脂肪体という、膝蓋骨の下にある組織の癒着が関係していることも多いのですが
治療の際には、十分に経験のあるセラピストにお願いすることが望ましいと考えています。
3.治療上の注意
以前、とある学会で久しぶりにお会いしたドクターとの会話で
脂肪体を尖った器具で潰しまくる「挫滅マッサージ」を患者にやらせる施設がある
という話題になりました。
先に述べたように、膝蓋下脂肪体の治療は一歩間違えると
炎症を起こして、さらに強固な癒着を作ってしまう可能性があります。
そのようになると、さらに膝は伸びにくくなり、曲がりにくくなり
さらなる機能の低下を招きかねません。
ご自身で膝をマッサージされる場合などは、十分に気を付けて行ってみて下さい。
この記事が皆様のお役に少しでも立てることを願っております。
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