「尿切れが悪い」という症状を分解する

ウィメンズヘルス

 「産後に尿切れが悪くなった」という訴えを聞くことがあります。尿切れが悪いとはどんな状態でしょうか? そう訴える人に詳しく聞いてみたところ、排尿が終わったと思ったのにまだスッキリしない、または少し出てしまう、といった状態を指すようです。

終わったはずなのに、実はまだ終わっていない! 尿切れが悪い!

「尿切れの悪さ」は尿道の収縮が不完全なために起こる

 尿は膀胱から押し出されて、尿道という管を通って排泄されます。この尿道が十分に締まらないと「尿もれ」が起こってしまいます。一方で、尿道の下部はしっかりと収縮して尿を止めることができるのに、尿道の上部が十分に締まらないと、尿が尿道の上部に残った状態で排泄が終わることになります。つまり、尿道上部の閉鎖不全が起こったとき、尿切れが悪い状態になると考えられます。

 

 このような症状は、尿道周囲の癒着によって起こると考えています。具体的には恥骨との癒着によって外尿道括約筋の随意収縮が妨げられているのではないかという仮説です。これに対する治療として、膀胱と恥骨(上恥骨靱帯)、尿道と恥骨結合との癒着をリリースすることにより、随意収縮が十分に意識できるようになりました。
 
 この写真は、ご自身の指を持って尿道に触れてもらっているところで、随意収縮による尿道の硬さの変化を実感してもらっているところです。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP